帰宅時…
(1)靴を脱がずに家に入る
(2)家電・ガス漏れを確認する
夜間…
(3)家の一階で過ごさない
(4)周囲に家具のない所で寝る
帰宅時は”癖”の動作に注意
帰宅時に注意したいのは、「普段通りの行動を少しだけ我慢する」ということだ。
【靴を脱がずに家に入る】
床に割れたガラスなどの危険物が散らばっている可能性があるため、普段通りに靴を脱いでしまうと危険な場合がある。目に見えて危険なものがなければ靴を脱いでもよいが、わからない場合は靴を履いたまま確認するのが良い。
【家電・ガス漏れを確認する】
家電製品が倒れて故障していた場合、通電していると発熱し出火の原因になる可能性があるため、コンセントを抜いて安全確認をすることが必要。
ガス漏れしている部屋の電気スイッチを入れると、火花で引火し爆発する危険性がある。
帰宅し、暗い部屋に入るとすぐに電気を付けたくなってしまうが、一度立ち止まってまずはガスの臭いがしないかチェックする必要がある。
万が一ガスの臭いを感じたら、まずは窓などの出入口を開け、隣近所に「火気厳禁」と呼びかける。その上で消防署・ガス会社に連絡したい。
「靴を脱ぐ」「電気スイッチを入れる」という無意識にしてしまう動きも災害時には危険に直結することがあるので注意したい。
無防備な夜間の注意点
【家の一階で過ごさない】
二階建ての、特に古い建物であれば、一階部分がつぶれて巻き込まれる可能性があるため、二階で寝た方が安全性が高い。
実際に2016年の熊本地震では、前震の28時間後に本震が発生し、建物の一階部分がつぶれ、寝ていた多くの人が犠牲になった。
建物に亀裂が入ったり壊れかけている場合は避難所に避難するのが最も安全だ。
【周囲に家具のない所で寝る】
家具が倒れて下敷きになるのを防ぐため、周囲に背の高い家具がある場所で寝るのは危険。
枕元にはヘルメット・懐中電灯・靴を置くなどし、とっさの時に動けるよう、普段着ている服で寝るのも大事。
個人にふさわしい安全策を
自宅で夜を過ごす際気を付けたい4点についてまとめたが、場合によっては車中泊などもひとつの方法だ。たとえばペットなどがいて避難所に行くことが難しい方は、倒壊の危険のある家で過ごすよりも安全な場所に停めた車の中で過ごす方が良い場合もある。