2020年から必須の新築基準!
投稿日:2018年10月23日
省エネ住宅とは―あなたの家は大丈夫?2020年から必須の新築基準
省エネ住宅とは―あなたの家は大丈夫?2020年から必須の新築基準
省エネ住宅とは、文字通り、「エネルギー消費が少ない家」のことです。
「省エネ」はよく聞く言葉なので、省エネ住宅というと、太陽光発電やエコキュートなどの設備をつけることで、「電気代がちょっとお得になる」くらいの認識が一般的かもしれません。
けれども、もしあなたがこれから新しい家を建てようとお思いでしたら、ぜひ、「省エネ住宅とは、具体的に何なのか」を知ってください。なぜなら、省エネ住宅について知らないと、形ばかりの省エネ住宅になってしまうばかりか、2020年以降に後悔してしまうかもしれないからです。
そこで、本記事では、省エネ住宅とは何か?について触れ、省エネ住宅に必要な要素や、注目されるようになった背景、今後の法改正の話、省エネ住宅を建てるときのポイントや注意点などについて解説します。
省エネ住宅とは?
省エネ住宅(省エネルギー住宅)とは、毎日の生活で使用される冷暖房や給湯、家電製品などによって消費されるエネルギーを少なくするように設計された住宅のことです。
具体的には、壁や床、天井に断熱性の高い断熱材を入れ、家全体の気密性を高めることによって、冷暖房した室内の空気が外に逃げないようにしたり、熱効率の高い給湯器を使ったりすることによって、消費エネルギーを減らせるのが省エネ住宅です。
また、「エネルギーを減らす」だけではなく、太陽光発電などによって「エネルギーを創る」ことができるのも、省エネ住宅の機能の一つです。
省エネ住宅が注目されるようになった背景
超大型台風、異常高温、干ばつ、洪水など、甚大な自然災害が世界各地で起こっています。特に近年は顕著です。このような異常気象の原因の一つが、地球温暖化だと言われています。
地球温暖化の原因の一つは二酸化炭素です。全国地球温暖化防止活動推進センターの家庭部門における二酸化炭素(CO2)排出の動向によれば……
- 日本における二酸化炭素排出量は12億6500万トン。その中の15%が家庭から排出されており、この割合は増加傾向にある
- 家庭からの二酸化炭素排出量の約半分が電気によるもの。冷暖房や給湯、照明・家電製品などから多く排出されている
このような現状から、増え続ける家庭から排出される二酸化炭素を減らす必要が出てきました。
2013年10月1日、改正省エネ基準が施行。国土交通省・経済産業省・環境省が設置する低炭素社会に向けた住まいと住まい方推進会議では、2020年までにすべての新築住宅を対象に新基準への適合の義務付けを決定。省エネ性能が求められることになりました。
つまり、2020年以降は、新基準に適合しない住宅は建てられなくなったのです。