群馬で初めてオール『愛工房』乾燥の平屋
投稿日:2018年04月08日
無垢の木と天然ニカワ糊で作った『究極』ドア
投稿日:2018年04月07日
化粧合板ドアは、合板の表面に突板の貼り付けなどを行なった一般の住宅に多く利用されているドアです。見た目がきれいで低コストですが有害な物質が含まれている木工用ボンドが製造工程で使用されており、耐久性も高くありません。
「私たちが使う建具は」
私たちは、室内の建具にもこだわり、天然無垢の木を使用したオリジナルドアを制作しています。建具は『部屋と部屋』をつなぐ重要な建材の1つで、最近ではプリント板ではない、無垢材でつくられたドアもありますが、接着で用いられるのは有害化学物質を含む木工ボンドがほとんど!私たちは和紙の加工やヴァイオリン製造にも使われている「自然素材」膠(にかわ)糊で生産した建具を『全棟』使用しており、また第三者機構に依頼をして試験結果も掲示する事ができる『こだわり」と本物の建具となっております。国内では限られた工務店(同志達)だけが取り扱いできる。「価値」ある商材となっております。
『大野勝彦さん』
投稿日:2018年04月06日
義手の詩画家 大野勝彦
1944年、熊本県生まれ。高校卒業後、実家の農家(ハウ
ス園芸)を営む。45歳のとき、機械の作業中に手を巻き
込まれ両腕を切断。直後から“湧き出る生”への思いを詩
や水墨画に表現し始める。制作活動の傍ら全国で講演を
行う。感動を呼ぶ講演回数は延べ4000回を超える。
両腕切断の事故生か死か、突然の選択
45歳までは手があったんです。
機械の心棒についていたゴミを取ろうと右手を伸ばして、そのまま手が巻き込まれ、右手を助けに行った左手も巻き込まれ、さっきまで普通に仕事をしていたのに、「死か」「手を切って助かるか」の2つの選択肢しかなくなってしまいました。突然の試練に、深く考える時間はありません。子どもの顔が浮かび、とっさに「死なれん」と思った私は、自分の意思で手を引きちぎりました。
しかし、出血がひどく、そのままだったら死んでいたでしょう。命拾いしたのは、いつもは部活で遅い中学3年の息子がたまたま早く帰ってきたからです。私の両腕を高く持ち上げ、救急車がくるまで、「父ちゃん、がんばらないかんよ!」と声を掛け続けてくれました。手術は7時間におよびました。骨が粉々で、ちぎれた手をつなげることはできなかったそうです。火葬場の慰霊塔で、「お前の分まで生きる」と、亡骸となった両手に向かって、心の中で手を合わせました。詩画を描き始めたのはそれからです。
両手を切らないとわからなかったやさしさ
それまでの私は詩や絵を描くような人間ではありませんでした。体が大きく、「鉄人28号」とあだ名をつけられるほど力が強くて、「仕事ができなきゃ男じゃない」と思っていました。威厳を保つために、家の中では笑ったこともない。「ありがとう」も、人にものを頼んだこともない。ケガをする前はやさしさのある世界にいなかったのです。
ところが、両手がなくなったら誰かの世話になる以外ありません。私のために、家族や友達が毎日病院に来てくれて、頼まなくてもいろんなことをしてくれました。しかし、こういう体になってしまった事実に対しては、「来るなら来い!」という気持ちはありましたが、やさしさに対しては、慣れないもんだから、みんなも見返りを求めているはずだと思っていました。だから、素直に「ありがとう」が言えずにいた。
みんなのやさしさが無償のものだとわかったのは、自分の立場が変わり、動けない体になって、相手の思いや立場がよく見える位置にいるようになったからです。何もできないと思っていた3人の子どもたちが、病室では明るく振る舞い、廊下では泣いていたことも知りました。
このやさしさは何なんだ? その裏側に気づき始めたら、今までと配役が違うわけじゃないのに、家族も友達も、全部違う人に見えるようになっていったんです。そんなとき、子どもたちから手紙をもらいました。
「今度の事故でわかったこと。お父さんは強い人です。お父さんはなくてはならない人です。お父さんは尊敬できる人です」。
それを読んで、生まれて初めて胸が熱くなりました。宝物は何ですか? と誰かに聞かれたら、間違いなくその手紙です。手がなくなってよかったと言うと極端だけど、事故に遭って、人間にとってもっとも大切なものを教えられました。
もっと早く手をなくせばよかったと思っています。
自分から動けば言い訳なしの人生になる
しかし、自分は人のやさしさを受け入れたつもりでも、顔が怒っていては相手に伝わりません。それから私は、笑顔の稽古を始めました。みんなに私のことを「死なんでよかった」と思ってもらいたい。そのために、「どんなときもニコニコ」すると決めたのです。
そして、私の残った体で人に喜んでいただけることはないか、お役に立てることはないかと考え、そこからハガキ絵が生まれ、声がかかると「ハイ、喜んで!」と講演会にも出かけるようになりました。そのときには、やはり「顔」が勝負です。第一印象がよくないと話を聴いてもらえませんから、「一番いい顔」で行くようになりました。
また、運転でもなんでも、自分でできることは全部やる、素敵だなと思う人がいれば、自分からそばに行って、握手をする(触る)ことにしました。すると、知らない人からも「がんばってね!」と応援されるようになり、お礼の代わりに似顔絵を描くようになりました。それから手を止めたことは一度もありません。
手を切って5年目には、「10年以内に美術館をつくる」と夢を宣言しました。なぜ美術館だったのかは、私にもわかりません。自分の意思でそうしようと思ったのではなく、何かの力が働いて、美術館をつくるようになっていたんだろうと思います。
ここで、これから夢の家づくりをしようとお考えのみなさんに伝えたいのは、玉石混交、さまざまな情報がある中で、「これはいい」と思ったら、できるだけ自分の目で見て、触りに行くことです。材料はいい、人はいい、あとは自信を持って「私が選びました」と言えるかどうかで、一生後悔しない家づくりができると思います。
そのときには、ぜひ「一番いい顔」で。言い訳なしの人生は、自分からノリをよくして、まわりを味方にするところから始まります。
風の丘 阿蘇 大野勝彦美術館
〒869-1403
熊本県阿蘇郡南阿蘇村長野2514-20
TEL 0967-65-5111
風の丘 飯田高原 大野勝彦美術館
〒879-4911
大分県玖珠郡九重町大字田野美術館通り
TEL 0973-73-3812
風の丘 美瑛 大野勝彦美術館
〒071-0478
北海道上川郡美瑛町字ルベシベ第二
TEL 0166-95-2339
医師が認める家づくりⅡ
投稿日:2018年04月05日
健康づくりに大切なこと。
その中のひとつとして私が提唱するのが、適切な住まいづくり=「断熱」の重要性です。住宅の断熱・気密性能は、室内の温熱環境の改善につながり、寒さに起因する疾病等を予防し、住む人たちの健康を維持する効果が期待できます。
健康維持がもたらす間接的便益(NEB)を考慮した住宅断熱の投資評価(日本建築学会環境系論文集第76 巻第666 号, 735-740, 2011 年8 月)において、高断熱・高気密住宅の居住者へのアンケート調査に基づき、居住者のさまざまな疾病における改善率を定量化した上、健康維持がもたらすNEB について金額換算することを試み、大規模なアンケート調査を行いました。
健康と密接した、健康住宅=「断熱」の重要性が、ここでも明らかになったのです。
*以下引用:
健康維持がもたらす間接的便益(NEB)を考慮した住宅断熱の投資評価・日本建築学会環境系論文集第76 巻第666 号, 735-740, 2011 年8 月)
断熱・気密性能と健康の関係は、各国の様々な既往研究で示されてきました。例えば、ニュージーランドにおいては2001 年から地元組織を通して各コミュニティから200世帯ずつ希望者を募集し、大規模な介入実証実験が行われました。
これは、断熱改修を行った住宅と行なっていない住宅における、室内快適性と居住者の健康状態(風邪、不眠など)の差異を定量的に調査し、住民の欠勤が減少し、主観的な健康感が向上したことを示しています。
そして日本においても、断熱・気密性能向上によって様々な疾病が防止される傾向にあることが示されています。
実際、東北地方を中心に高断熱・高気密住宅を対象として実施したアンケート調査では、室内温熱環境の改善により、風邪や肩こりなどの症状が改善され、居住者の健康にとって良い影響を示す効果を得ています。
また、人口動態統計を用いて、全国の死亡数と気象データと対応付けて関連性を分析したところ、冬期において自宅内で心疾患、脳血管疾患による死亡の危険性が増加することを示しました。
ただ、上記の示しを評価するには、高断熱・高気密住宅に転居した人に対して、大規模な調査を行い、網羅的に疾病の改善率を定量化することが必要となります。そこで、2009年11 月から2010 年1 月にかけて、戸建住宅への転居経験者を対象に、様々な種類の疾病について転居前後における有病状況の変化を問う全国的なアンケート調査を実施しました。(表1、図1)
このアンケート調査結果に基づき、住宅の断熱・気密性能の向上による居住者の各種疾病の改善率について分析することで、健康維持効果を定量化しました。アンケート調査の回答は、5,500 軒、19,164人から得られ、回答者の男女比はほぼ1:1 で、年代は10 歳代未満、30 歳代、40歳代の割合が大きかったものの、ほぼ全ての年代から回答が得られました。
アンケート調査の結果、住宅の断熱・気密性能の向上により、さまざまな疾病の改善が定量的
に示されました。
その結果、10 の疾病全てにおいて、改善傾向が明らかとなったのです。
身体のエネルギーの回転は、体が寒くなると鈍ります。そのため、予防として体を温める事が大事になります。体温を0.1度、上げるか下げるかが、非常に重要になってくるのです。
2月の終わりの寒い日、我が家の朝の寝室温度は6.2度でした。
以前から「寒い家だなあ」と感じていたものの、実際の温度の低さにビックリ。妻の血圧を上げてしまったのも、冬期のみではあるものの、呼び寄せて同居していた亡き母の呼吸器機能を低下させたのも、有機溶剤だらけの合板を使いすぎたのではないかと、深く深く後悔をしています。
住医学研究会と出会い、本物の家づくりを知り、リフォームを決心しました。
無垢材の床、塗り壁、そして断熱。
すると、その効果は如実に現れました。特に、夜はトイレに起きなくなったことが大きかったです。深く、眠れるようになったからです。
私のように、すでに家を建てられている方はリフォームという選択になると思います。ですが、費用がなかなか、、、という声も少なくありません。
しかし、下の表をご覧下さい。
断熱化するとエネルギーだけでの投資効果便益では、30年近くかかるものの、疾病予防を入れれば、10数年で投資効果が得られます。
高齢者の場合、断熱化で一年長生きすると仮定し、夫婦での年金獲得総額を考慮すれば、三ヶ月で元が取れるのです。断熱をはじめ、住医学研究会が推奨する、耐久性・自然素材にこだわった健康住宅。会話が弾み、美味しい食事をとって、リラックスができ、ぐっすり眠れる家。
そんな住宅に住み、日々の暮らしを大事にしたら、健康長寿でしあわせな人生がきっと送れることでしょう。
1950年福島県生まれ。首都大学東京 名誉教授(都市環境学部・都市システム科学)。放送大学 客員教授。
福島県立医科大学を卒業し、東京大学で医学博士に。東京都衛生局、厚生省国立公衆衛生院、厚生省大臣官房医系技官併任を経て現職。福島県立医科大学、聖路加看護大学、東京医科歯科大学の非常勤講師も務めた。ロンドン大学大学院留学。公衆衛生のエキスパートとして、多摩市をはじめ全国地方自治体などと共働し、寿命とさまざまなファクターとの関連を大規模調査するなど「健康長寿」に関する研究と主張を続ける。
著書に【これからの保健医療福祉行政論】(日本看護協会)、【ピンピンコロリの法則】【元気で長生きな人に共通する生活習慣29】(ワニブックスPLUS新書)など。高等学校の教科書【最新高等保健体育 改訂版 2016】(大修館書店)の執筆にも携わる。